投資は損するかもしれないからやらない?いえいえ、現金にもリスクはありますよ

 

投資は損する可能性があるのでやりません

堅実でまじめな人ほど将来の収益が不確実な投資は抵抗があるのかもしれません。
しかし 現金(自国通貨、われわれ日本で暮らしている人にとっては円ですね)ですべての資産を保有していることは果たして本当の安全なのでしょうか ?

今回は 安全だと思っている現金も、実はリスクがあるということについて解説していきます 。

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目次

価格は絶対ではなく相対で決まる

  • りんご1個が100円から120円になって高くなった
  • 投資していた株が100万円から50万円に減った

こういう話をするとき、円の価値は一定という前提で、損したとか得したとかと考えていないですか?
しかし、モノの価格は絶対評価ではなく、常に相対評価で決まってきます。
先ほどのりんごの例でいうと、りんご1個が100円から120円になったのは、りんごが高くなったのか日本円が安くなったのかわからないということです。

 

そんなのどっちでもよくない?

いえいえ、大事なことです。
価格は相対的に決まると考え方が理解できると、現金を安全資産として盲信するのは危ないということに気づくことができます。

なぜ現金は無リスク資産といわれるのか?

そもそも、なぜ現金は無リスク資産といわれるのでしょうか?

それは、円を基準としてみたときに現金の価値は変わらないからです。

円の価値が上がろうが下がろうが1万円は1万円ですし、100万円は100万円です。
すごく当たり前の話です。

円の価値が一定として、りんごが高くなって100円から120円になった場合は、りんごの代わりに昨日と価格の変わらないみかんを買うなど、少しの調整で実質的な生活水準は変わらないし、現金の資産価値もほとんど変わりません。
価格が上がったのはりんごだけで他のモノの値段は変わっていないからです。
よって、現金は無リスク資産として扱っても問題はありません。

しかし、円の価値が低くなった場合はどうでしょうか?

実質の資産価値で考えてみる

円の価値が低くなった場合も、さきほど説明したように円を基準とした価格はかわりません。

1万円は1万円のままですし、100万円は100万円のままです。

しかし、実質の資産価値はどうでしょうか?

りんごの価格が上がった場合は、他のモノの価格が変わらないため現金の資産価値は変わらないといいました。
しかし、円の価値が下がった結果、りんごの価格が上がった場合は他のモノも同時に上がるのです。
りんごの価格が100円から120円に20%上昇したということは、他のモノも20%上昇するということです。

確かに現金で資産をもっていると円の価値が下がっても表面的な価格は維持できますが、購買力は20%落ち、実質的な資産価値は減少したといえます。

通貨は名目上は安全資産で価格は変わりませんが、実質の価値は変動します!

実質的な資産価値を安定させるためにあえてリスク資産に投資する

全体の物価が上がることをインフレ(インフレーション)と呼び、逆に物価が下がることをデフレ(デフレーション)といいます。
すべてを現金で保有していてもこのインフレやデフレといった物価の変動は避けることはできません。
現金でも常に本質的な価値は変動にさらされる、リスクがあるということです。

どうせリスクを避けられないのなら、資産の一部をリスク資産に投資してみてはどうでしょうか?
なんなら、資産の一部をあえてリスク資産に投資することで、逆にインフレがきてもデフレがきても、実質的な資産価値は安定させることができます。

インフレで物価が上昇した場合は、リスク資産も上昇しやすく、物価の上昇の痛みを緩和してくれます。
デフレで物価が低下したときは、リスク資産も低下しやすいですが、物価の低下で実質的な現金の資産価値が上昇しているため、見た目ほど損しているわけではありません。

物価変動をヘッジする本命は株式インデックス

この物価変動をヘッジできる資産の代表格が株式と不動産です。

もちろん株式も不動産も変動幅は物価の変動より激しいので、安定を目指すかたには資産のほとんどを(または借り入れによるレバレッジをかけて)リスク資産に投資するということはおすすめできません

資産の一部でいいのです。
5%とか10%とかその程度からでいいのです。

まずは、自分の資産を物価の変動から守るという観点から投資を始めていってはどうでしょうか?
そして、一部を投資するということは少額でもはじめられる株式のインデックス投資が投資対象の本命になってきます。

そんなに難しい内容ではありません。
しかし、この投資の本質を理解しているかどうかで、今後の資産形成に大きく差がついてしまいますよ。

【補足】

金やインフレ連動債もインフレヘッジになります。
むしろ、こちらのほうがインフレヘッジとしては有名かと思います。

確かに金でインフレに対応できますが、メインの投資対象としては微妙かなぁと思います。なにか付加価値を生み出すわけではないので、売買コストなどを加味すると実質の価値は目減りしているということがあり得るからです。金は株式メインのポートフォリオに一部組み入れて、リスクを抑制するくらいのサブ的な位置づけのほうがいいんじゃないかと思います。

インフレ連動債については米国などでは割とメジャーな金融商品ですが、日本ではあまり普及していません。ここ何十年も十分なインフレが起きてないですからね。こういうマイナーな資産の売買はコストが割高になりやすいので、今のところ買わなくていいと思います。

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