こんにちは、やすたろ🐢です。

配当利回り4%の株は魅力的ですか?
話を聞くと、株価は上がるか下がるか分からないけど少なくとも配当で毎年4%のリターンが確保できるのなら魅力的ではないか。こういうことです。
しかし、
配当利回りと投資の利回りは違いますよ!
今回は投資初心者向けに、配当についてかなりかみ砕いて説明していきます。
過去に配当についてはいろいろ説明をしているので、記事を読んで興味がでれば、そちらも読んでくれると嬉しいです。


注目すべきは配当利回りではなくて、益利回り
収益というところに着目するのであれば、大事なのは配当利回りではなく、益利回りです。
益利回りとは、利益を株価で割ったものですね。
株式を分析するときによく使われるPER(株価収益率)の逆数だったりします。
では、なぜ配当利回りではなく、益利回りのほうが大事なのでしょうか?
例えるなら、どちらがお金を管理するのかってだけの問題
あなたは人生のパートナーを探している。
こういう状況を想像してください。
そして、相手に求める条件は経済力のみ!
※実際は経済力は魅力の一つであってすべてではないと思いますが、話を単純化するためにパートナーとしての魅力は経済力だけで決まると考えてください😅
ここに2人の候補がいます。
一人目は、年収500万のAさん。稼いだお金はすべてあなたに管理してくれと渡してくれます。
二人目は、年収1,000万のBさん。高給取りだけど稼いだお金は自分で管理したいといってあなたに渡してくれません。


【Aさん】
・年収500万
・稼いだお金はすべて
あなたに拠出


【Bさん】
・年収1000万
・稼いだお金はBさん
自身が管理
どちらのほうが魅力的ですか?
Bさんが夫婦のお金として適切に管理してくれるのであれば、別に問題はなく、収入が多いほうが経済力があって魅力的だと思いませんか?
かなり乱暴な言い方になるかもしれませんが、このいくらあなたに渡してくれるかっていうのが配当利回り、そしていくら稼いでくるのかというのが益利回りということです!
益利回りが高いというのは、あなたが渡される金額が大きいというだけであり、どちらがお金の管理をするか、それだけの問題の場合もあります。
収益性をみるのであれば、この益利回りを見ないと全体像は見えてこないということです。
どちらがお金を管理するのが合理的か?
ここからは少し発展💡
あなたはインデックス投資をマスターして、年利7%程度で資産を増やせるようになりました。
このとき、パートナーが資産運用に全く知識がなく全然増やせれない。むしろ若干無駄遣いが気になる。
こういう状況で、相手が「僕に資産の管理を任せて欲しい!」
こう言われても、



うるせー!
黙って金をよこせ!!
口には出さなくてもこういう風に思うのが自然ではないでしょうか?🤣
逆に、パートナーが財テクに詳しく、インデックス以上のリターンを上げることができるのであれば、同じように資産の管理を任せて欲しいといわれても、



はい、お願いします!
こうなるかと思います。
要するに自分で管理するほうがリターンが高いのであれば、自分で管理すべきだし、そうでなければ相手が管理したほうが合理的ということです。
そして、これは企業にもいえることであって、株主が要求するリターンを超えられないのであれば、収益は配当に回し配当利回りを高くしたほうが喜ばれるし、一方で企業に高い収益率を見込めるプロジェクトがあるのであれば、配当に回さず、内部で投資して収益性を上げるほうが喜ばれるということです。
実際にもそうなっていて、将来の高い成長が見込める企業は配当利回りが低い傾向があり、逆に成長余力が乏しい成熟企業は配当を重視する傾向があります。
更にいうなら益利回りでも収益性は分からない
更にいうなら益利回りだけみても収益性は完璧には分かりません。
なぜなら、益利回りは今の年収がいくらかっていう程度の情報しかないからです。
これからその人の収入がどれくらい増えていくのか、また財テクの能力がどれくらいあるのかによっても将来の経済力は大きく異なってくるということです。
配当利回り4%は魅力的なのか?
最初の、「配当利回り4%は魅力的なのか?」という質問に戻りますと、
これだけでは判断できないということです!
株式の期待リターンが7%程度だとするならば、配当利回りが4%あってかつ毎年10%の成長が見込まれるというのであれば、とても魅力的です。しかし、配当利回りが4%あっても、業績がどんどん下がっていってるのであれば、4%ではとても足りません。



業績がどんどん下がっている企業は、年収がどんどん下がってるけどパートナーにはこれまで通りの金額を渡してる状態。とても長期的に継続できるとは思えませんよね?😂
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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