一括投資と積立投資は結局、どっちがいいの?

ここ数年で多くの証券会社で投資信託や米国ETFの積立が行えるようになったことや、国がNISAやiDeCoなどで積立投資を促進させようとしていることもあり、積立投資への関心が高まっています。

また、投資初心者が一括で資金を投資に回すのが怖いということで、まとまった資金がある場合でも積み立てを選ぶ人も多いです。

一方で、期待値を考えれば一括投資のほうが高くなるんだから一括投資をするべきと主張する投資家たちもいます。

どちらのほうが正しいのでしょうか?

今回は永遠のテーマ、投資するなら一括投資か積立、結局どちらがいいのかについて解説していきます。
 

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目次

積立投資は本当にパフォーマンスを安定させられるのか?

よく積立投資は購入タイミングを分散させられるため、パフォーマンスを安定させられると言われますがそれは本当なんでしょうか?

一定金額ずつ積立投資をすると、相場が下落した場合には安く、大量の口数を買えるため購入単価を下げていけると言われますが、これは本当です。

なので、相場下落時はむしろ購入のチャンスとなり、市場が元の水準に戻ったときには一括で買った以上に利益を上げることができる。

これもその通りです。

しかし、だからといってパフォーマンスが安定していると判断することはできません!

投資の損益は指数の変動と投資額の掛け算で決まる

投資の損益は指数の変動と投資額の掛け算で決まります。
指数が5%上昇するなか、それに100万円投資してたら5万円の利益になります。

 

そんなの当たり前じゃないの?

はい、当たり前のことです!

しかし、積立投資で収益を安定させられると考えているのであれば、この当たり前のことが分かっていない可能性もあります。

積立投資の毎年100万ずつ拠出していくというようなやり方は、一見すると毎年100万ずつの投資で均一になっているようにみえます。

しかし、意識すべきは投資の総額であり、毎年100万ずつ拠出する場合、1年目の投資額は100万、2年目は200万というように後半になればなるほど大きくなっていき、投資額は均一ではありません。

先ほどの相場が一旦下落して、その後に元の水準まで戻った場合に利益がでるというのも、当たり前の話で、下落したときより、後の反発したときのほうが投資額が大きくなっているってだけです。
なので逆に相場が一旦上昇して、元の水準まで戻った場合は一括投資が±ゼロなのに対し、積立投資のほうは損失がでることになります。

毎年100万ずつを10年間積み立てた場合、最初の1年の投資額は100万で10年目の投資額は1000万円なので、10年目の市場変動は1年目の10倍大事だということもできます!

最初の数年を比較すれば、そら一括投資より積立投資のほうが安定しているように見えますよ。購入額が全然違うため、積立投資のほうが損益の規模は小さくなりますからね。

しかし、後半になればなるほど市場の動きが重視される買い方は果たしてパフォーマンスが安定しているといっていいのでしょうか?

リスク自体は最初から全力で買っている一括投資のほうが高くなりますが、積立投資は積立期間の後半への集中投資となるため、分散効果は一括投資のほうが高くなるということです。

基本的には一括投資を勧めるが、精神面を考慮すれば…

私は理論を重視する人なので基本的には一括投資をおすすめします。

しかし、そんなにみんな割り切って一括で投資できないですよね?

分かってます!

一括投資のほうが理論的には正しくても、心理的な抵抗が半端なく、特にこれから投資を始めようという人にとっては恐怖でしかないと思います。
歯を食いしばって一括投資をしたとしても、相場が暴落し、今まで何十年もかけて貯めたお金が毎日溶けていく様子を目の当たりにすれば、相場が気になって仕事も手に継がず、正気じゃいられなくなってしまうかもしれません。

また、投資初心者であれば自分のリスク許容度を把握できていないことも多く、過剰なリスクをとってしまう恐れもあります。

そうなれば、少しくらい期待リターンが高いといっても失うもののほうが大きいですよね?

なので、投資にこれまで触れたことがないという初心者には、半分程度を最初に投資し、残りを数年かけて積み立てていけばいいんじゃないですか?というような折衷案を出したりしてます。
(もちろん金額や性格によって半分といっても多かったり少なかったりするのでケースバイケースですが。)

そして、数年の猶予の間に投資について学び、自分に合った投資スタイルを確立していけばいいと思います。

一括投資も積立投資も変わらない

最後に一括か積立かですが、長期で考えれば大した差にはならないと思います。

なぜなら、数十年という運用期間を考えると、一括投資も数年での積立投資もどちらもほぼ一括投資だから。

投資初心者が一括投資は怖いから5年に分けて投資しようと考えても、数十年の運用期間を考慮すると5年程度のタイミング分散は誤差の範囲だし、投資を続けていればちょっとした相場の下落が押し目ポイントに見えて、おそらく5年未満で投資予定額を投資しきっているかと思います。

また、若くして1000万貯めたといっても、これから稼ぐ総収入や投資に回していく総額からしたらそこまで大きな金額ではないのではないでしょうか?

逆に言うと、「退職金でまとまった金額が手に入ったから投資を始めてみたい」というかたは運用期間も短く、労働収入による挽回もできないので、投資を始めるにしても小額ずつで慎重過ぎるくらいで丁度いいかと思います!

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