こんにちは、やすたろ🐢です。
日本株って、米国株を中心とする海外株式と比べて全然上昇しないし、いまいち盛り上がりに欠けますよね?
また母国ながら、がっかりするようなニュースも多く、日本株なんてポートフォリオに組み入れなくていいんじゃないかと思っている人も少なくないと思います。
今回はあまり人気のない日本株への投資について解説していきます。
【結論】日本株もある程度は組み入れたほうが良い!
結論としては、日本株もある程度は入れたほうが良いのではないかと思っています。
いつも言ってるように市場が効率的であれば、期待値の低い日本株の株価も低めに設定されているため、リスクに見合ったリターンは期待できます。
成長率=投資リターンではないということです。
なにが上がるか分からない。だから分散投資というのであれば、日本株を組み入れることにより分散効果が高まるというメリットがあります。
そして、分散効果を最大化する最適な比率は時価総額比重が近いと思われるので、オルカン買っとけばいいんじゃないの?、みたいな話をよくしてるということです。(日本の比率は2022年1月末でたったの6%ですが😥)
一方で、日本はいまやニッチな市場で非効率性が残っており、かつ母国で情報優位性があると考えて、投資判断として日本株を保有しないという結論もありだと思います。
何に注目するかというスタンスが違うということですね!
【持論】日本株の比率は時価総額比率より少し増やしていいのではないか?
理論的には時価総額比率で保有しておけば最適に近いということですが、私はあえて日本株の比率を少しだけ増やしてもいいのではないかと思ってます。
具体的には日本株の比率は15%~20%程度を意識しています。
理由としてはこんな感じでしょうか?
- 海外株式との相関
- 配当に対する現地課税
- 実態経済の変化に対するヘッジ
ひとつずつ解説していきます。
海外株式との相関
日本株式ってけっこう謎な動きをすることも多く、その結果海外株式との相関が低かったりします。

出所:三菱UFJ国際投信
新興国株と先進国株の相関が0.852なのに対して、日本株と先進国株の相関は0.639。
投資信託の基準価額ベースなので、少し割り引いてみる必要がありますが、それでも海外株式との連動は低いと言えます。
そして、この相関の低さによって、日本株を組み入れることによる分散効果は高かったりします。

市場が効率的であれば、この分散効果の高さも価格に反映されていて、日本株単体でみると割高になっているという見方もできますが、ワンチャンそこまで市場は効率的ではないかなぁという私の希望的観測も入ってます😅
配当に対する現地課税
企業が配当を出した場合、現地で課税されます。



海外株に投資する投資信託を保有してるけどそんな税金払ってないよ?
購入者が直接払ってなくてもファンドを通して間接的に払っています。
その税率はざっくりと10%!
海外株式の配当利回りが2%だとしたら、見えないところでその10%である0.20%が現地での課税として差っ引かれてるわけです。
今は、外国税額控除という制度もできましたが、無分配の投資信託で資産形成するのであればそこまで意識しなくてもいいと思います。
話を戻しますと、この現地での配当課税はもちろん日本人が日本企業に投資した場合は発生しません。
なので、日本から投資する場合を考えると、日本株のほうが若干嵩増しされたリターンとなり有利ということです。
当たり前ですが、この現地での配当課税は配当利回りが高いほど影響が高くなります。
配当利回り4%だと税金による下押しは0.40%、7%だと0.70%にも上ります。
私が海外のリートや高配当株をあまりおすすめしない理由の1つにこの税金の影響を忌諱してるということもあります。
実態経済の変化に対するヘッジ
最後は日本の実態経済に変化を想定した場合に、ある程度日本株を保有していたほうがいいのではないかということです。
もちろん、日本株は輸出企業中心のため、実体経済とは異なった動きになることもありますが、それでも日本株を保有することで日本の経済変化に対するヘッジ効果があるのではないかと思います。
まだまだ若く、給料が日本の景気や経済に左右されるのであれば、人的資本と金融資本の総合的なバランスを考えて、海外株式に全ぶりするというのも一つの手でしょう。


しかし、金融資本が生活の土台というような状況であるのなら、日本株を全く持たないというのは逆にリスクになるかなとも思います。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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