ついつい投資商品を買い過ぎた後のリカバリーのやり方

  • 若い時に売るな!
  • 売りたくなるような買い方するな!

資産形成をするには以上のことに気をつける必要があります。

しかし、

 

そう言われても買いすぎちゃった。どうすればいいの?

こういう風に悩んでいる人も少なくないかと思います。

特に相場が堅調なときに買い過ぎたってパターンはあるあるですね!

そのときに「全部売ってすっきりしたい!」と悩んでるでしょうがそれでは大きく損をしてしまうことになります。

この記事は、こういうリスクを取り過ぎて困ってる人へ向けての解説になります。

今は他人事でも、相場が崩れると同じようなことを考えるようになってしまうかもしれませんので、関係ないと思っている人も読んで頭の片隅にでも入れといてください。

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目次

まず、注意にすべきは税金

リターンは時の運でだれにもコントロールできませんが、コストは自分で抑えることでパフォーマンスを向上させることができます。

そして、このコストの割合で大きな比重を占めるのが税金で、この税金は投資商品を売却するときにかかってくるのです。

注意するべきは不確実な相場ではなく、確実な税金の最小化です。

 

しかし、税金だけを考えて投資商品の売却をしてしまうと、残りが偏ったアセットアロケーションになってしまいます。

税金とアセットアロケーションで相反するようなこともあるかと思いますが、そのときは今後のキャッシュフローも考えながらバランスを考えていく必要があります

ただし、優先すべきはやはり税金のほうなので、難しいようなら税金の対応を優先してください!

評価益のファンドと評価損のファンド、両方を保有している場合

急に資金需要が高まって商品を現金化しなくてはいけなくなったとき、評価益がある商品と評価損がでている商品のどちらを優先的に売るべきなのでしょうか?

 

税金を先延ばしして、節税するために評価損がある商品を売却するべき?

違います。

損失がでている商品だけを売却することは、今は税金を支払う必要がないため、一見合理的のようにも思えますが、残りの評価益を拡大させ、後々支払う税金が増える要因になります。

 

それでは、評価益がでている商品を売却するの?

これも違います。

評価益がでている商品を売却することで税金の先送りができなくなってしまいます。

では、どうするのか?

評価益がある商品と評価損があり商品の両方を売るのです。

評価益と評価損を相殺(損益通算といいます)して、確定した利益も損失も出さないように売却することで、税金を先延ばしにしつつ、評価益も拡大しないため、トータルで納める税金は最小化するのです。

損益を出さないように売却しようとすると、残りのアセットアロケーションが大きく歪み、支障がでるようであれば税金とアセットアロケーションのバランスを考える必要があります。
このあたりのバランスは状況によって変わり、ある程度好みの問題にはなってくるため、一般化はしづらいですがよく考えた結果決めた配分であればそんなに大きく間違うことはないかと思います。

売却後のアセットアロケーションに柔軟性を持たせるために、積立時から同じ特性を持つ違う商品を買うタイミングをずらして保有しておくことは良い戦略です。
例えば、5年間はA社が運用している日本株式ファンドを積立て、その後の5年間はB社が運用している日本株式ファンドを積み立てるみたいな感じです。
A社が運用している日本株式ファンドは評価益がでているが、B社のファンドは評価損がでているという状態になれば、他の資産の売却によって利益がでていても、損失がでていても対応しやすくなります。

また、すべての保有商品で評価益がでていたり、評価損がでていたりする場合もあるかと思います。
その時も“なるべく”利益や損失を小さくすることを意識することで、トータルで納める税金を小さくすることができます。

非課税口座と課税口座の両方で運用をしている場合

NISAやiDeCoなどの非課税口座と課税口座の両方で運用している場合についての解説です。

まず、実生活で突発的な支出が発生したなどでキャッシュニーズが高まった場合は、課税口座の金融商品から売却してください。

非課税口座は“今後も”利益が非課税になるため、今売却して非課税枠を手放すのはもったいないです。
よっぽど利益に偏りがあるとかでなければ、課税口座の商品から売却していくことが得策になるでしょう。

そして、課税口座のなかでの売却の優先順位は上で説明したとおりです。

 

次に、相場の変動が怖くなったなどでリスクを抑えたくなった場合は、iDeCoの金融商品を売却してリスクの低い資産を購入してください。

iDeCoは定年まで現金化できないため、資金需要が高まったときの対処としては使えませんが、リスクを調整するときには真っ先に売買するべき口座です。

なぜなら、iDeCoは売却による確定利益に対しては非課税ですし、NISAのようにいったん売却してしまうと枠がなくなるというものでもないからです。

いったん売却して、またリスク許容度が高まったときに高リスク商品を買いなおすという使い方もできます(ただし、売買の入れ替えには他の口座より数日余分の時間がかかることがあり、短期的な売買を繰り返すのはおすすめしません)。

そして、iDeCoの資産では足りない場合にのみ、課税口座のリスク資産に手をつけましょう。

資産運用で勝つ秘訣は税金制度などお金に関するルールを正しく知ることです。
そして、買うときだけでなく、売るときもこの制度を十分に理解していないと損をしてしまうかもしれません。

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