人に寄って異なるのは分かるけどざっくりどれくらいの資金を投資に回していいの?

 

どの投資信託がおすすめですか?

と聞かれたら、

オルカン!

って即答できます。しかし、

 

資産のうちどれくらい投資に回せばいいですか?

と聞かれても、

リスク許容度は人によって異なるのでそれぞれの生活状況や性格など人に寄って異なります

と答えることしかできません。

ただ、そう言われても質問した人も困っちゃいますよね?😅

なので、今回はリスク許容額の考え方について解説していきます!!

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目次

人的資本と金融資本

まずは人的資本と金融資本についての理解からです。

  • 人的資本 … これから自分が働いて稼げる総収入
  • 金融資本 … 今まで貯めた資産額

用語で聞くと専門用語かと身構えちゃうけど、分かればとてもシンプルで簡単でしょ?


これさえ理解しておけば、自分のリスク許容度を掴みやすくなるのでぜひ覚えていってください。

一般的な会社員の場合は生涯年収が2億~3億と言われてるので、ざっと働き始めた最初が3億とすると、残りの総収入=人的資本は30歳で2.5億、40歳で1.8億、、、みたいな感じで年齢が高くなるほど小さくなっていきます。

一方で金融資本は学生の時はあまりなくても、コツコツ貯蓄をしていけば年齢とともに増えていきます(子供の学費等でなかなか増えないような時期もありますが)。

投資や資産配分ということはこの金融資本をどう割り振っていくかということですね!

一般的に人的資本は年齢を重ねる毎に小さくなり、金融資本は年を重ねる毎に大きくなっていきます

若いほどリスクが取れるという理論的な背景

よく若いときはどんどんリスクをとっても大丈夫!と、言いますが投資の話に限っていえば精神論的な話ではなくてこの人的資本と金融資本の話が背景にあります。

例えば、30歳で貯めた200万を投資で半分にしちゃっても損失は100万!小さな金額ではないですが、人的資本が2.5億とかあればこれからの人生で十分取り戻せるということです!

逆に定年後で人的資本がほとんどないのに、今まで貯めていた5000万が半分になって2500万になってしまった。
このような場合は生涯で取り返すことはなかなか難しいといえます。(加えて投資年数は短くなるためパフォーマンスが不安定になりやすいという要因もあります)

120-年齢(%)だけ株式への投資するというルールもありますが、これも年を取るほど人的資本が小さくなり、相対的に金融資本が大きくなっていくため、リスクを取り過ぎることがないように年齢とともにリスクを下げていこうという考え方ですね。

投資のリスク許容度は人的資本と金融資本の合計で考える必要があります

職業によっても適性なリスク水準は異なる

・30歳の公務員で年収500万のAさん
・同じく30歳ですが、自分でビジネスを立ち上げて年収2000万のBさん

どちらのほうがよりリスクをとった投資が向いていると思いますか?

 

そりゃ収入の高いBさんでしょ!
また、仕事が不安定なので投資で副収入も稼がないと

このように思った人も多いんじゃないでしょうか?

でも、実際はAさんのほうがリスク許容度は高くなります

なぜなら仕事の安定さが違うからです。

Aさんの仕事は大きく収入が増えるということはあるませんが、逆に大きく減るということもありません(今のところはね)。なので、人的資本が2.5億くらいだとしてもそれはほぼほぼ変わらないような堅い資本だと言えます。

一方でBさんの収入は大きく増えるかもしれませんし、減るかもしれません。たとえ人的資本の期待値が5億だとしても9億の場合が50%、1億の場合も50%であるならば安心はできませんよね。

別の言い方をすれば、Aさんの収入は債券的であり、Bさんの収入は株式的であるということもできます。

人的資本と金融資本、合わせたポートフォリオを考えた場合、Aさんは人的資本が債券的なので金融資本を株式寄りに、Bさんの場合は人的資本が株式的なので、金融資本を債券寄りにすることで全体のバランスがよくなります。

※安全資産=債券という意味なので、今の金利環境であれば債券を購入する必要はなく、キャッシュで代替するのが良いかと思います。

債券的な仕事を選ぶ人は運用スタイルも債券寄り、株式的な仕事を選ぶ人は株式寄りになりやすいので少し意識してみてください。

同じ人的資本でも収入の安定度によって債券的であったり株式的であったりします

金融資本の大小によってリスク許容度は異なる

当たり前の話ですが、リスク許容度は金融資本の大小によって異なります。

先ほどの例でいうと、いくら収入が不安定なBさんでも既に10億の資産があるとかであれば話は別です。
5億あれば満足した生活が送れるとしたら資産の50%減まで耐えられるため、ハイリスクな投資も選択肢に入ってきます。

ここでいう金融資本の大小は5億あったら安心とか1億では少ないとかそういう話ではなくて、自分がいくらあれば満足する生活を送れるかということなのでこれも人によって異なるともいえます。満足するといってもあればあるほど満足度は上がるので最低限満足する水準と言い換えたほうがいいかもしれません。

最低限満足する生活に5億かかる人は5億の貯蓄があったとしてもなるべく安全資産で運用したほうが高い確率で満足いく生活ができますし、例え5000万しかなくても満足いく生活が2000万で満たせるのであればリスクを取った運用もできます。

リスク許容額=人的資本(安定度による割引を加味) + 金融資本 ー 最低限満足する生活費

これくらいで考えておけばそんなにズレないかと💡

ただし、トータルで満たしていたとしても、必要な時期に資金ショートしないように時期によってリスク許容額をコントロールする必要はありますよ!

性格によってもリスク許容度は異なる

また投資経験や性格によってもリスク許容度は異なります。

相場が5%、10%下がったくらいで気になって仕事や家庭に支障がでるようならリスクを取り過ぎているといえます。

人的資本と金融資本の話に戻しますが、おそらく今の投資の収支は人的資本に比べたら微々たるものだと思います。
100万損したとしても人的資本が2.5億あれば誤差のようなものです。その微々たる収支を気にして、仕事に力が入らず、人的資本が減少したり、さらには家庭に亀裂が入るのでは本末転倒といえます。

あくまでも投資はサブとして、本業や家庭に支障がでないレベルでコツコツと積み上げていくのが最善だと思います。

最後はえいやでリスク許容度を決める

いろいろと理由を書きましたが、自分の人的資本の金額の見積もりや安定度、また自分が最低限満足できる生活費などは厳密には決めることはできず、最後はえいやで決めていくことにはなると思います。

ただ、リスク許容額は一度決めたからといって二度と変えられないものではないので、年に1回くらいはこれらを思い出しながら再設定していけば数年後には自分にとって心地よい水準が分かってくるかと思います!

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