こんにちは、やすたろ🐢です。
前回、米国ETFのメリット、デメリットについて解説しました。
まだ見てない人はこちらもご参照ください。


で、結局は投資信託と米国ETFはどっちがお得なの?
私はほとんどの人にとっては投資信託で十分だと思っていますが、すべての人が投資信託のほうが最適というわけではありません。
今回は様々なパターンに分けて投資信託と米国ETF、どちらを選ぶべきなのかについて説明していきます。
欲しい金融商品が米国ETFでしか展開されていない場合
この場合は米国ETFを選ばざるを得ないですよね。
投資信託も本数は米国ETFに負けない量が提供されていますが投資対象になり得るファンドというのはまだまだ少なく、米国ETFのほうが選択肢は多いと思います。
ただし、細部にこだわりたいっていうのでなければ、投資信託でも優秀なファンドは増えてきていますので、どこまでこだわるかという問題でもあります(こだわったからといってパフォーマンスが上がるかどうかはまた別問題)。
投資額が大きくない、または所得税率が高くない場合
この場合は投資信託で十分だと思います。
米国ETFに投資する最大のメリットは確定申告をすることで外国税額控除を受けれることだと思います。
しかし、この外国税控除は納めている所得税からの控除なのでそもそも所得税率が低い人にとっては還元率が低くなり、メリットは薄くなります。
また、この控除を受けるためには確定申告をする必要があります。
この確定申告がまー、めんどくさい!
すでに確定申告をしてる人がついでに外国税額控除の手続きをするのであれば、そこまで負担にはなりませんが、外国税額控除のためだけに確定申告するのであれば自分の労力と還付される金額を天秤にかけてじっくりと考えたほうが良いと思います。
100万円を米国ETFに投資して、5%ぶん還元を受けられたとしても配当利回り2%の場合は1000円ですからね。
確定申告に3時間取られるとしたら時給はいくらなのか…ってことです💡
いくらで買いたいという明確な基準がある場合
この場合は米国ETFになります。
米国ETFは市場で売買されており、指値で自分が買う値段を示すことができます。
一方で投資信託は、翌日の基準価額で買うというような買い方になるため、いくらで買うかということを自分で決めることはできません。
一定金額ずつ積み立てていきたい場合
この場合は投資信託を選ぶべきです。
米国ETFは売買単位が数万円になるため、一定金額ずつ買い付けていくことは小口では難しいです。
一方で投資信託は、一口が数円程度なので金額を指定すれば後は自動で口数が調整されるため、定額の積み立てに向いています。
また、米国ETFの場合は売買手数料がかかるため、あまり小口の売買であればコスト負担が大きくなる場合もあります。
(最近は購入時手数料無料というファンドもありますが)
実質的な投資地域別の区分け
最後に実質的な投資地域ごとの区分けを行っていきます。
米国ETFを使って米国以外に投資した場合は三重課税といって配当に対する課税回数が1回増えることを考慮するとどうなるかということです。
米国のみに投資する場合
米国に集中投資する場合は米国ETFのほうが有利になります。
無分配の投資信託のほうが税金の繰延効果から効率的な運用ができるのですが、それでも重課税部分の還付の影響が勝ります。
なので、米国優位の展開が継続すると考えており、かつ十分な資産額と所得税率がある場合は米国ETFを選ぶことを検討してもいいかもしれません。
オルカンなど米国含む全世界に投資する場合
こちらについてはほとんど差がないレベルです。
であれば、手間暇の観点から投資信託のほうが良いかなと思います。
また、オルカンの半数は米国なので、米国部分は米国ETFで、残りは投資信託でっていうのが一番合理的ですが、日本では米国除く先進国という投資信託が展開されておらず、パーツ毎で組み合わせても結局割高になってしまうかと思います。



あったらいいよね、低コストの先進国株インデックス(米国除く)
米国以外に投資する場合
この場合は投資信託一択です。
あえて手間をかけて米国ETFに手を出し、払わなくてもいい税金を余分に払うメリットはありません。
※厳密には外国税額控除によって課税により影響はイーブンに持っていけますが、配当を出すことによる税金の繰延効果によって米国ETFは不利になります。
なお、ここでいってる投資信託とは直接株式を組み入れる投資信託であり、米国ETFを組み入れる投資信託の場合は米国ETFより不利になる場合が多いのでご注意ください。
以上になります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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