投資信託のマンスリーレポートはこう読め!読み方のポイントを解説

こんにちは、やすたろ🐢です。

ツイートでもブログでも、いつもは投資の心構えみたいな話が多いですが今回は投資信託のマンスリーレポートの読み方について解説していこうと思います。たまには実践的なことも話さないとね🤣

このマンスリーレポート、月報とも言いますが、これが読めれば投資対象としての情報は十分に得ることができます。
基本的な内容ですが、投資対象になるかならないかの判断材料になるくらい大事なことなので、読み方に自信がない人はご一読ください。

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目次

マンスリーレポートは毎月見なくていい

まず、マンスリーレポートというくらいなので、毎月更新されているレポートなのですが、別に毎月見る必要はないです。もちろん月間のパフォーマンスをまとめているレポートなので、保有している投資信託のパフォーマンスが気になる人は見ればいいと思いますが、面倒であれば見なくても大丈夫です!
見ても収入が増えるわけではないですからね。

じゃあ、いつ見るのか?

それは購入“前”です。

マンスリーレポートは投資判断をする上での情報の宝庫。これをみてその投資信託の特性や実際のコストなどを確認して買うに値する投資信託か判断していくことになります。
なので、買った後は買う前の認識がズレていないか確認するくらいで毎月見る必要はないということです😀

マンスリーレポートはここに注目

それでは実際のマンスリーレポートを見ながら確認していきます。
投資信託によって内容は少しずつ異なりますが、大事なポイントは共通しているので、今回はSBI・V・全米株式インデックス・ファンド/(愛称:SBI・V・全米株式)のマンスリーレポートを例に解説していきます。

1ページ目に大事な情報が凝縮されてる


はい、これが実際のマンスリーレポートです。

特に1ページ目はレポートの顔とも言えるところで大事な情報が凝縮されているので細かく説明していきます。
他の運用会社のレポートも詳細は異なりますが、だいたいは同じようなフォーマットで書かれています。

基準価額

基準価額を重要視する人は多いですが、実は大した意味はありません。設定時を10000として指数化しているだけで、10000を超えているから割高とか、逆に10000を切っているから運用が下手とかということはできません。全く同じ投資信託であっても、設定する時期によって基準価額は異なりますからね。

純資産総額

純資産総額は基準価額より大事です。でも、大きければ大きいほど良いのかというと、そういうわけでもありません。もちろん残高が大きくて不利になることはありませんが、100億程度の残高があれば十分とも言えます。それだけあれば、ポートフォリオを組む上での制約はなくなりますし、固定費部分もひとりあたりの負担が薄まるからです。
逆に言えば、どんなに良さそうに見える投資信託でも純資産総額が10億程度であれば買ってはいけません。まとまった資金がなければまともなポートフォリオが組みにくくなるし、費用も割高になります。そして、運用会社もこのような効率の悪い投資信託を運用し続ける意味がないため、繰上償還ということもありえます。

資産構成

この投資信託はファミリーファンド形式での運用をしているのでマザーファンドが存在します。
真面目に説明しようとすると複雑なのですが、要はこの投資信託はマザーファンドを保有していて、このマザーファンドが投資対象であるETFに投資しているということです。なぜ、こんな複雑なことをしているかというとこちらのほうが管理しやすいからです。同じ内容でもお客さんごとで違う投資信託として売り出すこともできるし、パーツとして使うこともできます。
この資産構成の項目で注意するべき点は、組入比率が甘くなっていないかどうかです。このレポートではマザー組入比率が100.1%、ETFの組入比率が100.2%で無駄なくETFに実質的に投資できていますが、これが98%、98%だと実質は96%しか投資できていないことになります。組み入れが甘いということは、投資コストの増加を意味することになるので、インデックスファンドの場合は特に気を付ける必要があります。ただし、月末の断面しか見ることが出来ないため、月中の資産構成はマンスリーレポートでは分からなかったりします。

期間収益率

見るべきはファンドがいくら勝った、負けたではありません。

ファンドとベンチマークとの差です。

これがマンスリーレポートの最重要チェックポイントです。
他の情報はこれを補足するための情報に過ぎないと言えます。

アクティブファンドの場合は、ベンチマークと比べていくら超過収益を上げたかが評価のポイントですし、インデックスファンドの場合はこの差がほぼほぼかかったコストを表すことになります。いくら信託報酬が低くてもこの差が大きければ意味がないということです。
もちろん、運用上のイレギュラーが発生して一時的な差が発生することも多々ありますが、ジリジリと想定以上に差が拡大していく場合は見えていないコストが存在する可能性が高いです。

このSBI V 全米株式の3ヶ月で▲0.13%が継続的であれば、年間で0.5%を超えるマイナスとなりこのファンドのコスト優位性を打ち崩すものになり得るため、毎月この投資信託のレポートが出るたびにツイートしているという次第です。

収益分配金の推移

本質的には分配金を出そうが出すまいが、資産には関係ありません。ただの強制取り崩しですからね。
しかし、税金のことを考慮すると、分配金は出さない方が有利です。通常であれば、分配金が出るたびに課税されるため、投資元本が小さくなってしますからです。
分配金再投資で設定しているから大丈夫!って思う人もいるかもしれませんが、再投資で設定していても課税後の配当が再投資されるだけなので、それであれば出さないほうが資産形成上は有利なんですよね。
分配金を生活費として活用しているというような人以外は分配金が出ていないファンドを選ぶことをおすすめします。
この分配金ですが、「分配金は出しません。」という記載はどの資料を探しても載っていない場合が多いです。おそらく記載してしまうと、税金の先送りスキームとして当局に目を付けられてしまうからなのかと推測してますが。なので、分配金を出すファンドかどうかはここの実績で確認するしかないです。ただ、インデックスで分配だしている投資信託はほとんどありませんが…。

2ページ目以降は運用実態が記載されてるが…

2ページ目以降は、投資対象によって内容は異なり、実際の運用状況についての項目が増えていきます。

このファンドの場合はセクター別と組入銘柄の比率を記載していますね。運用会社によっては、同じような項目でも投資銘柄数やベンチマークの比率と合わせて個別の差異も載せている場合もあります。

ただ、この2ページ目以降の運用実態はアクティブファンドであれば、ファンドマネージャーの個性や運用哲学みたいなのがにじみ出ていて面白かったりしますが、インデックスファンドの場合はそこまで大事じゃなかったりします。
特に低コストを売りにしている投資信託はこのあたりのレポートについても簡素化されている場合が多く、有用な情報は何もなかったりすることも多いです。

少し長くなってきましたので、今回はここまで!
次回はレポート後半の費用について解説していこうと思います。
それではまた!

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