ポートフォリオはオルカンだけで良い5つの理由

日ごろからポートフォリオはオルカンだけで良いと言い続けてますが、振り返ってみるとその理由をまとめていませんでした!

なので、今回はオルカンだけ保有しておけば良い5つの理由について説明していきます。

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目次

オルカンとはどれを指すのか

まずはオルカンについて説明します。

オルカンとは『eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)』のことです!

オールカントリー、つまり全世界株に投資する投資信託はすべてオルカンと言えなくもないですが、私はこのファンドしか認めていません!笑(しかし、そういう声も多いはず)

少し前は先進国株が国際分散投資の主流でしたが、今は新興国や日本も含めた全世界株が主流になってきています。

そして、全世界株への投資を最も効率的に行えるのがこのオルカンということです。

ポートフォリオはオルカンだけで良い5つの理由

①市場が効率的であれば低コストファンドが有利

市場が効率的であるとはどういうことなのか?

それは、世の中の情報すべてが即座に価格に折りこまれるため、割安や割高が存在せず、すべてに適切な価格が付いているということです。

すべての株式に適切な価格がついているのであれば、いくら分析してもミスプライスを見つけることはできないため超過収益を上げることはできません。

私は金融市場が完全に効率的だとは思っていませんが、素人が手を出して簡単に稼げるほど簡単な世界でもないと思っています!

であれば、超過収益を諦めて市場が提供する期待リターンを低コストで享受するということが最適な戦略となります。

 

一方で、

 

素人の自分は無理でも、プロに判断を委ねればいいのでは?

こういう意見もあるかと思います。

しかし、残念なことにプロの平均の成績は市場全体の平均に届かないというのが今のところの定説です。

もちろん、中には優秀なファンドマネージャーが運用するファンドもあります。

しかし、

それをあなたは見抜くことができますか?

過去の成績は良くも悪くも偶然かもしれません。

よっぽど運用哲学や投資方針に惚れ込んで買うというのならまだしも、販売員に勧められたからといって買うようなものではないと思います。

 

オルカンはもちろん前者の低コストファンドのほうです。

信託報酬はなんと年率0.1144%!

桁数間違えてるわけではないですよ。

100万円投資しても年間1000円程度でプロがポートフォリオを管理してくれるってやばくないですか?

②保有銘柄を増やすことでリスクを抑えることができる

 

どの株を選んでも同じであれば、自分で個別株を買って保有しておけばいいのでは?

こういうこと疑問もあるかと思います。

それでは、こういう思考実験をやってみましょう!

サイコロを振って、出た目を当てれれば7倍、外れたら没収されるゲームに参加できると考えてください。
(もちろん参加者に有利なこんなゲームなんて現実にはありえませんよ)

このとき、どの目がでる確率も6分の1ずつであれば、どの目にかけても同じような結果になります。
つまり、6分の1で掛金は7倍になるけど、6分の5で掛金を失います。

しかし、複数の目に同時に賭けれるのであればどうでしょうか?

1から6まですべてに賭けると掛金は6倍になりますが、7倍で返ってくるので絶対に勝てる必勝法です。

言いたいことは分かりましたよね?

個人で個別株を買うというのは、サイコロの出目1つにかけるということです。

一方で、複数の人から資金を集めて運用するファンドは資金が潤沢にあるため複数の出目にかけることができます。

オルカンの場合、組入銘柄数はなんと3000銘柄近くもあり、それも一部の地域だけでなく全世界に分散されているのです!

これだけの銘柄を個人ですべて保有するには莫大な費用がかかりますし、管理の手間も半端じゃなくかかるため、現実的ではありません。

 

もちろん、現実の株式市場はもっと複雑ですし、出る目すべてにかけるということはできません。

しかし、銘柄を分散させることでパフォーマンスを安定させることはできるということです。

先ほどのサイコロの例で考えれば分かるように複数に分けたからといって期待値が上がるわけではありません。しかし、当たり外れの振れ幅を緩やかにし、不確実性を現象させる=リスクを抑えられます。
その結果、同じリスクをとった場合のリターンが向上するということです。

③スキームがシンプルで課税上の不利益が小さい

オルカンのスキームはシンプルです。

単純に個人から集めた資金を全世界の株式に直接投資するだけです。
(厳密にはマザーファンドを通じてですが、複雑になるため省略)

しかし、世の中にはケイマン籍ファンドや米国籍ETFを通じて、実質的に全世界株に投資する、みたいなケースもけっこうあります。

なんだか凄そうに感じるかもしれませんが、運営側の管理が楽なだけで個人投資家からすると実態が分かりづらくなるしデメリットのほうが大きいといえます。

その最大のデメリットは国を跨いで資金が動くと、配当や分配金がでるたびに現地で課税されるというもの!

3重課税と呼ばれているもので要するに課税回数が1回増え、そのぶん確実にリターンにマイナスに影響します。

④分配金がでない

オルカンは分配金を出しません。

※分配を抑制する方針といってるだけで出さないとは言ってませんが、これまで出してないですしこれからも出すことはないと思います。

 

分配金ってあったほうが良いんじゃないの?

これも初心者がよくする勘違いですが、

分配金はボーナスのような特別利益ではなく、ただの投資額の取り崩しでしかありません!

100万投資しているところに20万の分配金が出ると、100万+20万で120万になってるってことじゃなく、投資額が取り崩されて80万になって現金で20万を受け取ってるだけです。

なので、分配金自体はあってもなくても同じなので有利も不利もありません。

しかし、税金の影響を考慮すると結果が変わります!

投資の場合、税金は利益を確定し、現金化した段階で課税されます。

無分配であれば税金を繰り延べて運用を継続できたのに、分配金を受け取ってしまったがために税金を支払う必要が出てしまい結果的に投資額が小さくなります。

 

税金を今払うか、後で払うかの違いでしかないんじゃないの?

こう思われるかたも多いかと思いますが、この影響はバカにできないくらい大きいんですよね!

詳細が気になるかたはこちらもご参照いただければと思います。

⑤株式以外に分散しても効果は限定的

 

株式以外にも債券やコモディティにも分散させるのが投資の定石!

ある程度投資に詳しい人にとっては当たり前の話で、正論だとは思います!

しかし、個人投資家が保有する場合はこれに当てはまらないんじゃないかと思います。

なぜなら個人が売買できる債券やコモディティはコストが高く、分散効果と相殺されてあまり保有する意味がないのではないかと考えるためです。

であれば、シンプルなポートフォリオにしたほうが管理しやすく余分な売買をする必要もありません。

 

でも株式はハイリスクだし、リスクを抑えて運用したい

別に余剰資金すべてで投資商品を買う必要はありません!

中途半端なミドルリスク商品は割高になりやすいので、それならばハイリスクのオルカンを許容できる範囲で購入し、残りはキャッシュで置いておけばいいのです。

ネット銀行の定期預金などは1000万までは政府保証がついてると考えれば機関投資家が喉から手が出るほど欲しい超優良金利ですよ!

少し難しい内容ですが、株式以外への分散投資について詳しく知りたければこちらも読んでみてください。

 

以上になります。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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